7月25日(土)、26日(日)の2日間とも午前10時から午後3時まで道の駅「燕三条地場産センター」(新潟県三条市須頃)で越後三条削ろう会(難波洲二会長・会員約30人)による「かんな薄削り実演」が行われており、「ウイルスも削っちまえ!」とばかりに新型コロナウイルスの終息の願いを込めて薄削りを披露している。
削ろう会は、かんな削りをはじめ、手道具や伝統技術の可能性を追求する全国組織で、かんなで材木を薄く削る技を競う全国大会や各地でミニ削ろう会を開いている。
三条市の大工が中心の越後三条削ろう会は、2007年に発足。毎年11月に燕三条地場産センターで薄削り実演を行っている。ことしは11月の全国大会が中止、延期になり、大型連休にあわせて5月に越後三条削ろう会が燕三条地場産センターで行う予定だった薄削り実演も中止になったことから、今回は燕三条地場産センターのお盆フェアの前哨戦の意味も込めて行うことにした。
会場では会員が次々と薄削りを披露したが、目玉は疫病退散の願いを込めて削る18×24センチで長さは6m50cmもあるヒノキ角材の薄削り。18cm幅に「三条市 燕市 コロナ ださない でない 三条削ろう会」と筆で書いた表を削る。
分厚いノートパソコンくらいある大きなかんなを両手でがっちり持ち、全身を使ったかんながけは約1分がかりの重労働だ。削りくずが薄いうえに途中で切れずにつながったままなのは、まさに職人技。削り終わると拍手がわく。
見物する人は、かつお節のように景色が透けて見えるほど薄い削りくずに「捨てるのがもったいない」と感心して見入っている。越後三条削ろう会会長の16歳から大工一筋の難波洲二さん(77)=三条市北中=は、「コロナで切ない。吹っ飛ばしてやろうと思いついた」と話している。
ほかにも手作りの木のパズルや木づちの販売、大工が使っているかんななどの道具や三条名物六角巻き凧の展示も行っている。