半身不随の女性が「わたしの分身」の手作りマスク100枚を寄付 (2020.8.1)

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「少しでも新型コロナウイルス対策の役に立てたら」と脳梗塞(こうそく)で左半身付随の三条市の女性が布マスク100枚を手作りして7月31日、三条市社会福祉協議会に寄付した。

三条市社会福祉協議会に手作りマスク100枚を寄付した本間さん
三条市社会福祉協議会に手作りマスク100枚を寄付した本間さん

布マスクを寄付したのは、本間紀代(きよ)さん(80)。6年前に脳梗塞になり、車いすに乗る。もともと手芸が好きで病院の人がミシンを貸してくれたのがきっかけ、リハビリと暇つぶしにと、バッグのリメイクやぬいぐるみを作るようになった。

落語家の林家たい平さんが布マスクを140枚作って寄付したという話に触発された。「わたしにもできるかなと思った。1枚作ってこれならいけるなと」。家にあった浴衣や長女に買ってきてもらった生地を使い、50枚ほど作って友だちなどにプレゼントして喜ばれた。

ことし6月、100枚を作って寄付しようと一念発起。「70枚ぐらい作って、よっぱらになってやめようかと思った」こともあったが目標を達成。31日は手術のため再入院する足で、長女とふたりで三条市社協に100枚のマスクを届けた。

さまざまな柄のマスクが完成した
さまざまな柄のマスクが完成した

三条市社協では6月4日から3カ所にマスク回収ボックスを設置し、これまで千枚を超すマスクが寄せられたが、ひとりの寄付では本間さんがこれまでで最多だ。

「なかなかこれでいいというものはできない」、「マスクはわたしの分身と思っている」と、1枚1枚のマスクに本間さんの思いがこもっている。「誰かにこのマスクを着けてもらって、まちを歩いてもらえることを願っている。このマスクを着けた人に街角で出会うかもしらんね」と楽しみにしている。

三条市社協では、回収したマスクを市内の地域包括支援センター5カ所と障害者相談支援事業所4カ所を通じて必要な人に届けている。怪獣ボックスは三条市総合福祉センター正面入口、デイサービスセンター桃寿苑内下田窓口、市役所栄庁舎内栄窓口に設置している。


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