弥彦競輪場を運営する新潟県弥彦村は8月1日、新潟県自転車競技連盟(会長・小林豊彦弥彦村長)に主に燕市・県立吉田高校自転車競技部(宮下大地部長)の遠征に利用するワゴン車1台を寄付した。
自転車競技部は、遠征に自家用車を使ったりレンタカーを借りたりしていたため、以前から公用車の所有を要望していた。弥彦競輪場は開設からことしで70周年になり、その記念事業として弥彦村はさまざまな記念事業を計画していたが、新型コロナウイルスの影響でイベントはことごとく中止になったが、ワゴン車の贈呈は記念事業として予定通り行った。
ワゴン車の購入費用は500万円余り。自転車8台を積載できるルーフキャリアを取り付けたので、自転車競技部の遠征のための自転車の運搬は、このワゴン車1台で足りる。
贈呈式は弥彦競輪場のバンクで行った。この日は弥彦競輪場でインターハイ代替大会の新潟県高等学校体育大会自転車競技大会が開かれており、出場していた吉田高校自転車競技部もワゴン車の前で記念写真に写った。
ワゴン車はふだんは吉田高校に置いておく。自転車競技部は昨年、数人がインターハイに出場しており、もちろんことしもインターハイを目指して練習を重ねてきた。
部長の3年宮下大地さん(17)=三条市=は、「本来なら6月に北信越大会があり、それからインターハイをねらうところだった」と残念がるが、「感染症の関係でことしの遠征は減っている。秋の遠征は快適に移動ができて非常にうれしい」と喜んでいた。