新潟県加茂市の一般社団法人加茂青年会議所(山田宗理事長)は8月11日、次年度理事長予定者に副理事長の増井雄一さん(37)=加茂市千刈・有限会社加茂設備工業取締役=を決めた。
次年度理事長の立候補者はなく、先の理事長選考委員会で増井さんを次年度理事長の予定候補者に選出し、11日の第30回8月臨時総会で満場一致で増井さんを決めた。
増井さんは県立加茂農林高校を卒業し、竹見設備工業株式会社、株式会社佐々木商会で働いたあと、2011年から父が創業した加茂設備工業で働いている。
加茂JCには2012年に入会。15年にAKARIBA運営プロジエクト委員長、16年に事務局長、17年にまちの魅力発信委員長、19年に専務理事、ことしは副理事長を務めている。
増井さんは理事長候補者として所信表明を行った。理事長予定者に決まったあとあいさつで、新型コロナウイルスの営業で今まで通りの活動は難しいが、「われわれ青年会議所の知恵をふりしぼり、今できる事業をみんなで率先して実施していきたい」と話した。所信表明の全文は次の通り。
所信表明
一般社団法人加茂青年会議所は先輩諸氏の「若い力でこのまちを変えていく」という熱い情熱のもと1965年に全国で308番目に設立され、この地域に対して弛まぬ努力の積み重ね、直向きな想いを込めながら56年と言う長い年月を駆け抜けてきました。先輩諸氏の熱い想いに感謝と敬意を申し上げるとともに、これからもこのまちに無くてはならない団体であり続けるためにも、我々は先輩諸氏から受け継いだ伝統を守りつつ、時代の変化に柔軟に対応しながらこの地域に貢献していかなければいけません。
今なお猛威をふるっている新型コロナウイルス(COVID-19)。このウイルスは年が明けた2020年、瞬く間に全世界へと感染が広がり、社会的、経済的、そして政治的危機を引き起こしながら、私たちの生活において甚大な影響を与えております。一般社団法人加茂青年会議所もまた、その活動に多大なる影響を受けており、今後の社会情勢を見据えながら難しい選択を迫られています。今まで通りの活動も出来ないかもしれません。しかし、そのような難しいときだからこそ、青年経済人である我々、JAYCEEが知恵を振り絞り、率先して地域のため、次世代のこどもたちのため、ひいては、明るい豊かな社会を実現するためにこの困難、逆境にも負けず立ち向かい、変革の能動者として、また青年らしく積極的に行動をしてこのまちの可能性を切り拓いていこうではありませんか。我々の一つひとつの行動がこの地域の明るい未来に近づき、地域住民にとって希望溢れるまちへ変革すると私は確信しています。
青年会議所運動は40歳までと限られています。その限られた時間の中、様々な役職を経験して多くの気づきや、学びを得ることで各々の成長へとつながっています。青年会議所という組織を動かすのは人であり、事業を実施し、効果を出すのもまた人です。「人は人でしか磨かれない」という言葉にもあるように青年会議所運動において人は財産になります。まずは私たちが成長、変化し、周りの人々を牽引できる先駆者になっていく必要があります。そして、個の力を強め、結集し、同じ方向に向かって進んでいくことが組織力の強化につながるものと考えます。私も2012年に入会以降、多くの人との出会い、様々な役職を経験したことで自己の成長へとつなげることができました。青年会議所運動を通じ、自己を成長させて、JAYCEEとしてのみではなく社業や地域における活動にも一緒に貢献していこうではありませんか。失敗を恐れず挑戦することこそ我々青年の使命だと私は感じます。仲間を信じ、我々にしかできないことに挑戦することで各々の成長へとつなげ、このまちの未来を創造していきましょう。
2021年度一般社団法人加茂青年会議所第57代理事長としての責任を自覚し、己の持てる限りの力を発揮して、このまちの未来を切り拓いていくためにも、全身全霊を込めて遭進していくことをお誓い申し上げて私の所信とさせていただきます。