新潟県弥彦村の弥彦の丘美術館で8月20日(木)まで企画展として中央の美術団体「一陽会」の委員、市橋哲夫さん=新潟市西区=の個展「海の宙〜時空を超えて」が開かれており、市橋さんが描いた絵画14点が並んでいる。
4、5月に開催の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で弥彦の丘美術館が休館を余儀なくされたため、3カ月延期して開かれている。
市橋さんは1935年に佐渡市で生まれた。 新潟大学教育学部芸能学科洋画科を卒業し、高校教諭のかたわら創作、展覧会への出展を続けた。一陽会は1970年の第16回一陽会展で一陽賞を受賞した。その後、国内外の展覧会に出展し、2019年の一陽会展ではスカラベ賞を受賞している。
展示作品はこの10年以内に制作した14点。100号から300号の大作が5点あり、圧倒される。大半の作品のタイトルが作品展のタイトルでもある「海の宙」の語句を含む。アクリルの発色の良さを生かした鮮やかな色彩を配置し、宇宙や海のイメージを幾何的に抽象化してダイナミックに画面を構成している。
午前9時から午後4時半まで会館、入館料は高校以上300円、小中学生150円。問い合わせは弥彦の丘美術館(電話:0256-64-4875)へ。