新潟県三条市の平野部でサルが出没。14日から16日までの3日間にわたり大捕物を繰り広げたが、捕まえることはできなかった。三条市の平野部にサルが現れるのは極めて珍しい。
始まりは14日。正午ごろに栄地区の栄北小学校から200mほどの所でサルの目撃情報があった。住宅に近いこともあり三条市の農林課と地元猟友会がパトロールに出動したが、サルを確認できなかった。
翌15日朝は午前5時から三条市と猟友会がパトロールに出動。午前10時ごろ今度は三条地区の西本成寺1地内、直後に条南町地内でサルの目撃情報があった。さらに五十嵐川に架かる御蔵橋北詰めで目撃情報があり、ついにサルを確認した。
サルは中央商店街の大通りから五十嵐川側、本町2の三条信用金庫中央支店のあるブロックで逃げ回った。農林課と猟友会のほかの三条署と三条市消防本部も出動し、30人体制で捕獲大作戦。網で捕獲しようとアーケードの屋根にも上がってサルを追う騒ぎとなったが、電線の上も歩くすばしこいサルを捕まえるのは至難の業で、午後3時ごろに見失った。
五十嵐川の土手下の本町2丁目排水機場にわなを仕掛けたが、わなにかかることはなく、近くの家庭菜園の野菜などを食い荒らした。
3日目の16日も警察、消防を含む約15人体制でパトロールし、午前9時過ぎに本町付近で目撃情報があり、さらにパトロールで神明宮に逃げ込むサルを確認。「TREE」方向へ向かっているとの情報もあり、「TREE」横にあるごみ箱に入れてあったごみが散乱しており、サルが食べ物をあさったと思われる。
11時に三条署から北入蔵3、(株)ハーモニック裏手で目撃したとの通報があり、11時半に松ノ木町から東へ向かっているとの情報があった。これを最後に情報がぷっつり途絶えたため、午後1時に三条市農業体験交流センター「サンファーム三条」に集合して情報共有などを行い、ひとまず解散した。
三条市は毎日、安心安全メールを配信し、サルを見かけても、むやみに刺激したり、近寄らないように注意し、生ごみやサルのえさとなるようなものは屋外に放置しないよう呼びかけた。