新潟県は8月18日、新たに燕市と上越市で2人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。燕市での感染確認は4月3日以来4カ月半ぶり。これで県内の感染確認は131人となった。
燕市の患者は医療機関職員の20代男性。15日に37度の発熱があり、16日に味覚障害が現れ、17日に医療機関を受診し、県央地域PCRセンターにて検体採取して18日に陽性がわかった。現在の症状は味覚障害だけある。
上越市の患者は学生の20代男性。5日に発熱と頭痛があり、7日に解熱。13日に頭痛が続いていたため医療機関を受診した。17日に医療機関を再診し、医療機関から帰国者・接触相談センターに相談があり、検体採取。18日に陽性とわかった。現在は微熱がある。いずれも行動歴と濃厚接触者は調査中。
燕市で2例目となった感染確認に鈴木力市長は「市民の皆様へ」と題したメッセージを発表した。市民に「過度な反応はせず、冷静な判断と行動」をし、患者への「詮索や誹謗中傷など個人の尊厳を損なう行為」はしないよう求める一方、引き続き感染防止対策を徹底し、感染による症状がある人は、帰国者・接触者相談センターへの相談や医療機関での受診を呼びかけている。メッセージの全文は津具の通り。
市民の皆様へ
本日(8月18日(火))、燕市内で2例目となる新型コロナウイルス感染者が確認されました。市内在住で、20代の男性です。
現在、新潟県がその方の行動歴や濃厚接触者等について調査しているところです。濃厚接触者については、今後新潟県によって特定され次第、その方々に対して連絡され、対象者にはPCR検査が行われるとのことです。陽性の場合には直ちに入院となり、陰性の場合でも念のためしばらくの間自宅待機となります。
市民の皆様におかれましては、不安に感じるお気持ちは十分に理解できるところではありますが、新潟県や燕市からの情報を注視し、過度な反応はせず、冷静な判断と行動をお願いいたします。
また、全国的に感染された方に対する詮索や誹謗中傷など個人の尊厳を損なう行為がしばしば行われ、社会問題になっております。
予防策を万全に講じていたとしても感染してしまう可能性は誰にでもあります。市民の皆様におかれましては、感染された方やそのご家族に対する詮索や誹謗中傷などの行動は厳に慎んでください。人権の尊重と個人情報の保護に特段のご理解とご協力をお願い申し上げます。
7月以降、全国的に新規感染者が確認され、感染拡大は収まらない状況にあります。
引き続き、「新しい生活様式」に基づいた3つの密の回避や咳エチケット、手洗いの励行など、一人一人が感染防止対策を徹底してください。
また、全国の感染状況を踏まえ、感染が拡大している地域への不要不急の外出に対して、慎重な判断をしていただきますようお願いいたします。
さらには、発熱や味覚・嗅覚の異常、全身のだるさ等の症状がある方は、帰国者・接触者相談センターへのご相談や、医療機関での受診を行ってください。
燕市では、今後も新潟県や医療機関等と連携し、感染拡大防止に全力で取り組んでまいりますので、市民の皆様のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げます。
令和2年8月18日 燕市長 鈴 木 力