新潟県弥彦村の弥彦神社第一駐車場で行われていた水道管本管を交換する工事で21日、誤って本管を破損。配水を止めず断水を発生しない形で復旧工事が進んでいる。
燕・弥彦総合事務組合水道局が発注し、17日から行われている工事。午後3時過ぎ、バックホーのバケットでアスファルトの下を掘り返し、本管に近い部分にある障害物を取り除こうとしたところ誤って直径350ミリの本管を破損させ、穴が空き、穴から高さ1メートル以上になる水柱が勢いよく噴き上がった。
本管の水を止めて作業するのは簡単だが、断水で住民に迷惑をかけないよう水を止めずに復旧作業を開始。水の勢いをとめるため、バケットで穴をふさぐように押さえる一方、ポンプを手配して水をくみ出したが、本管からあふれる水にポンプの能力が追い付かず、本管は水に沈んだままだった。
そこで穴に木の角柱の杭を刺して水を止める作戦に。バケットをずらしながらおとな2人が水の中に入って杭を誘うとしたが、水の勢いに負けて跳ね返された。今度はもう1台のバックホーのバケットで杭を押さえる作戦に変更し、4時半ごろにようやく杭で穴をふさぐことに成功。排水能力の方が上回り、みるみるたまっている水が減って作業できそうな状態になっていた。
このあとはフクロジョイントを使った不断水工法で補修。穴の空いた近くに帯を輪にしたようなフクロジョイントを取り付け、穴の空いている部分にスライドさせて午後7時から8時ごろの復旧を目指した。
弥彦村ではこの影響で村山を含む麓地区で濁り水が出たり、水圧が低くなるおそれがあることをメールなどで村民に知らせた。