新潟県三条市は8月21日、22日の2日間、子ども向けの仕事体験型テーマパーク「キッザニア」とタイアップした「キッザニアマイスターフェスティバル in 三条」を開き、県内から248人の小中学生が「ものづくりのまち三条」の工場や事業所、市役所など27コースで仕事体験している。
東京都と兵庫県にあるキッザニアを三条のまちを舞台に体験できる三条版で、ことしで7年目。初日21日は拠点となる三条ものづくり学校で開会式を行い、5人参加者から出席してもらい、国定勇人市長から一人ひとりに任命状を手渡した。
国定市長は「皆さんが新しい挑戦に挑んでくれることにエールを送りたい」とあいさつ。参加者代表で「ITエンジニア」コースに参加の栄北中学校6年酒井庄之助さん(11)はゲームやプログラミングに興味があり、「プログラミングを体験してさまざまなことを学びたい」と話した。
子どもたちはそれぞれの職場へ向かい、現場で仕事体験に挑んだ。新型コロナウイルスの影響で参加者が減ると予想されたが、昨年の2割減ほどにとどまった。マスクの着用や手指消毒、例年より参加者を減らすなど新しい生活様式に対応した形で行った。
「ITエンジニア」コースは4人が参加し、三条ものづくり学校に入居する東京本社のINSIGHT LAB株式会社が担当。ゲームをつくってプログラミングを体験できるソフト「Scratch」を使い、東京本社ともテレビ電話で結んで勉強した。
庖丁工房タダフサでは、4人が参加して工場見学と試し切りを体験。付き添いのお父さんの方が見学に熱中する場面もあった。テーエムでは、午前と午後の2回、5人ずつが参加して同社の黒染小物入れにシールなどを張ってデコる体験を行った。
体験後は三条ものづくり学校の商品と交換したり市内の店舗やイベントで使ったりできる500円相当の給料「キマフ」を受け取った。