新潟県加茂市の青海神社(古川洸宮司)は、8月31日の宵祭、9月1日の本祭とする秋季例大祭で、例年通り花火を打ち上げて奉納している。
青海神社は加茂山の中腹にある。その裏手を打ち上げ場所に、2日間とも午後8時から9時まで、4号玉から80号玉まで110発ずつ、合わせて約220発を打ち上げる。
新型コロナウイルスの影響で、この夏の花火大火が軒並み中止になったが、花火大会はそもそも疫病退散を願って始まったとされる。青海神社氏子会議は賛否両論があったが、例年通りの実施を決めた。氏子や地元企業から協賛してもらい、例年並みの数の花火を上げられることになった。
祭りのにぎわいをつくってくれるのは商店街に並ぶ露店だが、感染防止でことしの露店出店は中止。花火見物も密を避けるため家で見物するよう「おうちで花火」を呼びかけた。
宵宮の31日、夜は最近にしてはいくらか過ごしやすく、夕涼みがてらに青海神社の前で花火見物したり写真を撮ったりする人が多かった。拝殿の前で見る花火は社殿に降り注ぐように見え、拝殿から奏楽の響きも厳かだった。
見物する人は「やっぱり花火はいいね〜」、「やっと夏が来たみたい」と話し、暦のうえではすでに秋だが、8月の終わりに夏の風物詩を味わっていた。また9月2日は午後1時半から神楽殿で太々神楽10舞が奉納される。