9月3日は台風9号に向かって吹き込む風で北陸地方を中心に日本海側ではフェーン現象で気温が上がり、新潟県三条市では全国で最高の40.4度(午後2時23分)を観測。9月として国内で初めて40度を超える記録破りの猛暑となった。
全国各地の最高気温は、三条に続いて胎内市中条40.0度、上越市大潟39.5度、上越市高田39.3度と上位4位まですべて新潟県の観測地点だった。
9月のこれまでの最高気温は、2000年9月2日に埼玉県熊谷で記録した39.7度。三条と中条がそれを上回り、9月で初めての40度突破となった。
三条としては、2018年8月23日の40.4度と並ぶ観測史上最高だった。三条では明け方の最低気温も30.7度と熱帯夜どころか、30度を割らない真夏日の気温。三条の9月の日最低気温が最も高かったのは2019年8月15日の30.2度なので、それも上回る可能性が高い。
日中はフェーン現象の特有の強めの南東の風が吹いた。午後からしだいに雲が広がったが、フェーン現象により乾燥したため、空気が澄んで遠くの景色が鮮明に色鮮やかに見えた。エアコンの効いた部屋から外へ出ると息をするのもつらいほどじりじした暑さで、季節外れの記録的猛暑にツイッターで「8月34日」と表現する人もいた。
翌4日は風向きが変わってフェーン現象になりにくく、雨も降る予報なので3日の暑さは続かないが、それでも新潟の予想最高気温は33度の真夏日だ。
三条市立西鱈田小学校(内藤孝夫校長)の5年生29人はこの日、午後から山手の下田地区の奥、IRC五十嵐川ラフティング(三条市塩野渕)でゴムボートで五十嵐川を下るラフティングにチャレンジした。
毎年、西鱈田小と近い月岡小学校5年生と合同で自然教室を行っている。ことしは6月に妙高市で1泊2日の自然教室の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止し、両校が別々に行うことになった。
西鱈田小は9月3、4日の1泊2日で自然教室を計画。3日は午前は栄地区の村佐喜牧場でウシの搾乳体験、午後からラフティングを行い、大崎山の三条市グリーンスポーツセンターに宿泊。4日は大崎山でネーチャーゲームと野外炊飯を行う。
40度を超える暑さのなかでの野外活動は厳しいが、ラフティングならおあつらえ向け。ボートに乗り込んだ子どもたちは歓声を上げて川下りに出発。ライフジャケットを装着しているので、最初にあえて川の中に入って猛暑を忘れさせてくれる涼を満喫していた。