三条市議の名古屋豊氏(47)は9月29日、記者会見を行い、国定勇人三条市長の辞職に伴う11月8日投開票の三条市長選に無所属で立候補することを正式に表明した。
名古屋氏を支援する名古屋豊応援クラブの長岡信治会長、新風会の長谷川直哉会長、三豊会の斎藤一成会長が同席した。背中に筆文字で「新始動、三条。」とあるのぼりを立て、「国定市政14年のページをめくる−私の決意−」とある資料を配付した。
名古屋氏は、25日の議会で国定市長の退任のあいさつを聞き、市長選立候補の決意を固めたと話した。この1年間、自身が国定市長の次に三条市長選に出たいと言ったことは一度もないが、「周囲の方々から少しずつそのような期待の言葉をいただくようになった」。
最初は無理だという言葉を返してきたが、「少しずつ皆さまがたのご期待の声も大きくなっていく、自分自身もその思いを強くしていく、そんな1年間だった」と振り返り、「国定市政の14年間をどう総括をして、どうページをめくっていくのかが名古屋豊に課せられた責務」とした。
自身は市議になって10年半。国定市長には国民年金の問題で修正案を出したこともあったが、「基本的には国定市長が示す大方針には賛成をしてきた立場」だが、「国定市政14年の継承すべき部分はしっかりと継承していく。しかし制度疲労を起こしているもの、現状のなかで見直しが必要なものはしっかりと精査をする」。
そして「見直すべきところは躊躇なく見直していくという姿勢で臨んでいきたい。国定市政14年のページをめくるということをしっかりと選挙戦、選挙の前哨戦1カ月間を通じて市民にていねいに説明したい」と述べた。
八の策、64の手の提言があるとし、大きく「聞く市政・語る市政」、「危機管理室の設置を」、「ICT促進で課題克服」、「県央の連携交流強化」の4つについて話した。
このなかの「聞く市政・語る市政」では、「国定市長に対して私自身が議会の場でもたびたび申し上げてきた市民に対する説明責任、とくに反対や疑問こういった思いをもつ市民の方への説明責任についてもっとていねいに行っていく、これはたびたび私が議会でも国定市長に申し上げてきた」と言及し、「まずは市民の生の声を聞くことをモットーにやってきたので、この私自身の政治のモットーを三条市、三条市役所に浸透させるそんな市政運営を目指したい」と述べた。
「県央の連携交流強化」に関連して三条市長選出馬についても花角英世知事に相談した「この三条市を担っていく人間として、県との連携、知事との連携についても引き続き国定市長と同様に図ってまいりたい」と述べた。
また、三条市と燕市の合併については「合併すべき」だが、合併の議論が盛り上がっているわけでなく、とくに燕市で合併にアレルギーをもっている人が多いと聞き、将来的には合併は必要だが、今すぐではなく、交流連携を進めることを重視するとした。