秋に新潟県燕三条地域の名だたる工場を開放する「燕三条 工場の祭典」は、ことしは新型コロナウイルスの影響で中止になった。主催の「燕三条工場の祭典実行委員会」(斎藤和也実行委員長)は、新たになイベント「LIVE! KOUBA −燕三条 動画と配信−」を企画し、10月1日から31日までの主に平日に燕三条と周辺地域のものづくりをオンラインで配信している。
午前8時から「和釘」、「塗装」、「研磨・絞り」、「食器」など23のカテゴリーを30秒から3分ていどに編集した動画を配信。さらに午後2時から朝の動画に関連したライブ配信し、夜の対談のライブ配信も3日間ある。
初日1日は午後2時から実行委員長の斎藤和也さん(33)が働く有限会社ストカ(三条市北潟)でオープニングセレモニーを行ったあとストカの工場内の見学をYouTubeとFacebookでライブ配信した。
今回のイベントに限らずいつでも工場見学をライブ配信できるようにと、ライブ配信の技術やノウハウの習得にアドバイザーを頼んだものの、本番はほぼ実行委員会でライブ配信を行った。
それが裏目に出たのか、リハーサルは完全にうまくいっていたのに、本番ではオープニングセレモニーが終わるころになってから配信されていないことに気づいて最初からオープニングセレモニーをやり直し、工場内でも雑音で音声が聞こえなくなって画面が真っ暗になるなどトラブルが相次ぐ前途多難な船出となった。
もっとも、あるていどのトラブルは実行委員会も織り込み済みで、トラブルも次へのステップと前向きにとらえていた。