公益財団法人日本デザイン振興会(川上元美会長・東京都港区)主催のグッドデザイン賞の2020年度受賞結果を10月1日、発表された。受賞1,395件のうちとくに高い評価を得た100件の「グッドデザイン・ベスト100」を燕市三条地域から三条市・株式会社スノーピークのクッカーセット「HOME&CAMPクッカー 26/19」と燕市・株式会社ツボエのおろし金「ツボエの極上おろし金 箱−hako−」が受賞で、とくにツボエはグッドデザイン賞初受賞でいきなりベスト100に選ばれるうれしい受賞となった。
スノーピークのクッカーセット「HOME&CAMPクッカー 26/19」は、家とキャンプをつなぐ新しいクッカーセット。シリコンがふちに巻かれたガラスぶたを鍋とフライパンではさむようにして収納することで、タッパーのように中に食材を入れて持ち運ぶことができ、その構造によりキャンプではタブーだったガラスぶたを外的要因から守りながら持ち運ぶことができ、家でも外でも活躍するクッカーセットとなった。
デザインは、独自の収納方法で食材の運搬とガラスぶたの保護を同時に実現したアウトドアクッカーセット。付属の蒸気穴キャップで蒸気を出す、出さないをコントロールし、無水調理や蒸らし調理も可能にした。優れたハンドル構造によりハンドルが脱着でき、簡素で質実剛健な構造は故障も少なく手入れも簡単にした。
ツボエのおろし金「ツボエの極上おろし金 箱−hako−」は、ダイコンを家庭で手軽にすりおろせ、手入れも容易な「おろし器」をデザインした。機能性を保ちながらもシンプルな形状にデザインし、ザルのリング部分のつなぎ目、容器の端面のカールを無くし、汚れのたまりにくい設計。外観の金属部はつや消し仕上げ、シリコンぶたは無彩色なマットブラックで落ち着いた雰囲気を演出した。
このあと、グッドデザイン・ベスト100のなかから、さらに2020年度グッドデザイン大賞、金賞、グッドフォーカス賞が決まる。