給食に金属混入の原因は特定できず (2020.10.6)

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9月28日に新潟県燕市の吉田中学校の学校給食で「沢煮汁」に針金状の金属の異物が混入した事故で、燕市教育委員会は10月6日、調査を依頼した検査機関から金属はSUS304に代表されるオーステナイト系ステンレスだが、何の一部かは特定できなかったと報告があったと発表した。

給食に混入した金属
給食に混入した金属

市内小中学校9校に配食している西部学校給食センターが吉田中学校に配食した給食に長さ約1cmの針金状の金属が見つかったもの。西部学校給食センターで沢煮汁の調理に使われた「すくい網」に使われている網の部分の形状が異物と類似していることから、これが欠けたものと疑われた。

すくい網は事故当日、事故発生前後に目視で点検して異常は発見できなかった。すくい網を専門機関に提出して検査機関に検査を依頼し、5日に「異物と比較材(すくい網)の網部分では、材質・太さに高い類似性がみられた一方で、異物からそれ以上の特徴的な情報を得ることが困難であったことから、異物が比較材に由来するのか、断定には至らなかった」との報告があった。

5日の三条保健所の立ち入り検査でも事故当日の調理工程や調理器具の確認を行ったが、「すくいの可能性が高いと考えられるが、異物の混入経路の特定には至りませんでした」との報告だった。

事故後の対応として、西部学校給食センターでは、異物混入が発生した翌日からすくい網など針金状の調理器具の使用をやめ、代わりに編み込みのないパンチングしたすくい網に入れ替えた。さらに保管庫に収納している調理器具は、目視点検をこれまでの5回から6回以上に増やした。保管庫から出し入れするときは異常の有無を複数人で点検するよう変更し、再発防止を徹底している。


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