新潟県三条市の市長選(11月1日告示、8日投開票)に立候補する名古屋豊氏の講演会会、「三条を豊かにする会」にかけた「三豊会」の発足式が10月16日、三条市体育文化会館で行われた。
三豊会は、会長に斎藤一成氏(マルサ)、副会長に中條克俊氏(中條金物)、幹事長に長谷川直哉氏(マルト長谷川工作所)と顧問8人を置く。当初100を目標にした入会社・者はこの日までに171社・者を数えた。
これまでも名古屋豊応援クラブや名古屋氏を応援する青年でつくる新風会があったが、市長選に向けてあらためて後援会を組織した。発足式には100人以上が出席した。
斎藤会長は「地元のすべての産業界で名古屋豊を応援しようと(後援会を)立ち上げた」と説明し、「名古屋豊かとともに行動していく三条の発展のために力を貸してほしい」と協力を求めた。
会場に掲げた横断幕を揮毫(きごう)した顧問の高波久雄氏(パール金属)は、国定勇人前市長の実績を連ねて「いちばん良かったのは中央省庁とのネットワークを強くしたこと」で「三条は本当にすばらしいまちになった」と高く評価した。
名古屋氏は「14年間にわたる国定市政のページをめくりながら新しい時代に向かって新しい三条のまちを動かすことを考えると思う」とし、「相手陣営に大差をつけて勝つことが、完全なる勝利を得て市長になることが三条市のためになる」と大勝を願った。
ネイルサロン「Atelier Twill」代表の堀綾香氏は応援メッセージで、さまざまな相談ごとに名古屋氏に助けてもらったことをときに涙を流して語り、「今度はわたしたちが恩返しをする番」と応援を誓った。
名古屋氏が4年間、公設秘書を務めた元総務副大臣の元衆院議員、土屋正忠氏が激励に訪れた。2年前の新潟県知事選で二階俊博幹事長に言われて花角英世知事の応援に入るときに名古屋氏に案内してもらって会社訪問に回ったことなどを話した。
「何もないところから始めて本日、ここにこんなにも大勢にお集まりいただいたことが彼の成長を物語り、名古屋君がこの10年間、市議会議員としてしっかりとした活動をしてきたことの証左ではないか」、「すぐには国定さんのようなわけにはいかないかもしれないが、必ずや彼と肩を並べる日が来る。これが名古屋豊の真骨頂だと思う」、「皆さんの力でこの男をもう一段、高い所に上げてみんなで三条をいいまちにしようではないか」と期待を寄せた。
これらの話を受けて名古屋氏が決意表明。土屋氏から市民の声を聞き、どう伝えるかを学び、三条市議として10年半、「市民にもわかりやすく語ることを心がけてきたと自負している」。
後援会発足の理由については、市議としてはこれまで大きな企業から後援を受けてこなかったが「市長選に臨むにあたり、一人ひとりの市民がその政策と基盤となっている、この三条市内の産業界の皆さんにも、わたしの考えていること、目指す三条のまちの姿を共有してそれぞれの立場で力を貸していただきたいと思った」と説明した。
三条市の今後については、国、県と連携、できることを精査し、スピード感をもって対応する。市議としては国定市政は支える立場だったが、一方では市民の声を聞き、議会でも指摘してきたように市民への説明責任を果たす。
「国定市政14年のページをめくる。踏襲すべきものはしっかりと踏襲し、アップグレードしていく」が、「必要があれば躊躇(ちゅうちょ)なく見直していく、廃止をしていく」、それは「国定市政14年のうち10年半かかわってきたわたしにしかできない」と自信を示した。
マイクロツーリズムにも期待し、この秋はとなりの燕市に大勢の修学旅行生が訪れており、「三条市のキャンプ場やものづくり体験、オープンファクトリーをうまく組み合わせた修学旅行プランも燕に負けないくらい三条は必ず実現できる」と提案した。
地域の課題などを「しっかりと背負ってあと2週間、3週間の戦いに臨んでいく」ので、「新しい三条市を動かしていく力を貸してほしい」と支援を求めて締めくくった。
長谷川幹事長は、会場に集まった人に「語り部」となって名古屋氏の応援の輪を広げてほしいと求め、長谷川氏の音頭でガンバローコールを行った。顧問は次の通り。敬称略。
【顧問】▲大竹啓五(嵐渓荘)▲大桃惣一郎(農業)▲草野恒輔(富永草野病院)▲坂本洋司(アークランドサカモト)▲高波久雄(パール金属)▲高橋一夫(高儀)▲中澤泰二郎(弁護士)▲渡辺雅之(マルソー)