第3回日本スポーツウエルネス吹矢協会SBT朱鷺カップIN県央が10月24日、新潟県燕市の中央公民館で開かれた。新型コロナウイルスの影響で今シーズン初めての吹き矢の新潟県大会で、感染防止を徹底したうえで上級者35人が楽しく吹き矢の腕を競った。
新潟県日本スポーツウエルネス吹矢協会主催の大会。年に何回か県レベルの大会を開催しているが、感染防止のためことしは次々と開催を見送った。なかでも「朱鷺カップ」は出場者を上級者に限定した最も権威のある大会のこともあり、何とか開催にこぎ着け、ことしの初めての県大会となった。
これまで日本スポーツウエルネス吹矢協会認定の3段以上としていたが、今回は密を避けるため、4段以上に制限。北は村上市から南は柏崎市からの58歳から83歳まで、例年のh半分ほどの35人にとどまった。
受け付けで検温し、競技中以外はマスクやフェイスシールドの着用するだけでなく、1週間前から毎日、自分で検温した結果を提出するなど、これ以上ないほど感染防止対策を徹底した。
競技は10メートル離れた直径30センチの的に向かって長さ1.2メートルの筒に込めた矢を吹いて飛ばした。的は中心から外に向かって7点、5点、3点、1点。25本打って合計得点で順位を決める。予選のあと上位6人で決勝を行った。
順番待ちの人も息を殺して見守り、静まり返った会場は張り詰めた雰囲気。息を吹く音と的に刺さった「トン」という小気味いい音が響いた。出場者は「すごい高揚感があって楽しい」と生き生きとプレーしていた。
新潟県日本スポーツウエルネス吹矢協会の会長は三条市の米山隆明さん(73)。2012年に日本スポーツ吹矢協会県央三条支部を開設するなど、県内の吹き矢界を牽引してきた。
この大会の開催については「もちろん迷いました。いろんな意見があったけど、感染防止対策をやるだけやって、なんとか無事に開催することができた。皆さんの士気を高めないと」と新しい形での大会の感染防止対策に自信を深めていた。