新潟県三条市の市長選(11月1日告示・8日投開票)に立候補する名古屋豊氏(47)と滝沢亮氏(34)の陣営は10月27日朝、五十嵐川をはさんで清流大橋たもとで対峙する形で辻立ちした。名古屋氏の辻立ちには初めて前市長の国定勇人氏(48)も参加して手を振った。
名古屋陣営は三条地区の右岸側、滝沢陣営は下田地区の左岸側で辻立ちした。滝沢陣営は以前から同じ場所で辻立ちしている。三条地区で育った名古屋氏、下田地区出身の滝沢氏は、それぞれの寄って立つ地区に陣取り、のぼりを掲げ、通勤のドライバーに手を振った。
国定氏は名古屋氏の隣りに立ち、ほかの運動員と同じ青いウインドブレーカーを着て手を振った。国定氏は「次の市長選はまさに市民の皆さんが次の三条市政をどう考えるかで、前の市長の立場でつべこべいう立場ではない」としたうえで、初めて辻立ちに参加したことについては「名古屋さんには大変、苦しいところで支えられ、苦楽をともにしたなかで一個人としてお手伝いをできれば」と恩義を強調し、「活動することで少し励みになれば」と「自分のなかでは黒子」に徹した。
翌28日の名古屋氏の総決起集会には出席するが、あいさつはしない。「これがいちばん自分らしく名古屋さんに迷惑をかけない方法。わたしがガーガーしゃべるとノイズになる」と述べた。
10年ぶりの三条市長選に「懐かしい。やってたなと思って。今、ひとりで立ってやってるから、みんなに支えながらやってるのがどんなに心強いんだろうと思う」と話していた。
一方の滝沢陣営はほかの朝礼へ出向いている滝沢氏に代わって妻の佳代さんが運動員とともに辻立ち。「下田から市政へ!」、「34歳弁護士」、「三条のために」とあるプラカードを掲げ、緑のウインドブレーカーを着て手を振っていた。