新潟県三条市で8日行われた市長選で当選した滝沢亮氏(34)は翌9日、初登庁して当選証書を受け取り、2005年の合併後、3人目の三条市長となった。
滝沢氏は午前9時、三条市役所に初登庁した。正面玄関前で約350人が出迎え、滝沢氏は支援してくれた市議らと笑顔で握手し、職員から花束を受け取った。
市長室へ入ると職員からスーツに市長記章や名札をつけてもらい、市長のいすに座った。職務が「きょうからと知ったのは数日前。あらためてここに座って気の引き締まる思い」、「12時間もたたずに世界が変わった」。
さらに「弁護士のときは立って仕事をしていたので、久しぶりに座っての仕事になるのかなと思うが、できるだけ座ることなく三条中、日本全国、走り回って考えを聞くのが仕事だと思っているので、できるだけここに座る機会がないくらい皆さんの引っ張りだこになるような市長になっていきたい」と話した。
当選証書は市長選と同時に執行された三条市議補選で無投票当選した4人にとともに三条市選挙管理委員会の高野賢司委員長から一人ひとりに手渡した。
最後に高野委員長は、住民ニーズが多様化し、「こうした状況を的確に見極めながら“市民の声の代弁者である”という自覚と責任をもって市当局に対して議論すべきは議論し、提案すべきは提案するという是々非々の気概をもって活動いただきたい」、「住んでみたいと思われるようなまちづくりに向けてご尽力いただきたい」と期待した。