2022年の供用開始を目指して新潟県三条市が建設する図書館等複合施設建設工事の安全祈願祭が11月12日午前10時から建設地の旧三条小学校跡地で行われた。
新施設は図書館、鍛冶ミュージアム、科学教育センターの3つの機能を備える。設計はプロポーザル方式で東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場を設計した隈研吾さんの設計事務所が選定されたことで、注目を集めている。
2棟から成り、鉄筋コンクリート造で本館が3階建てで延べ床面積4,388平方メートル、多目的ホールが平屋建てで延べ床面積723平方メートル。工期は9月25日から2022年2月28日、総事業費は30億円余り。
安全祈願祭は旧三条小跡地にテントを張って行い、関係者約50人が参列。株式会社隈研吾建築設計事務所の横尾実代表取締が鎌(かま)入れ、滝沢亮市長が鍬(くわ)入れ、JVの株式会社福田組の尾崎清美執行役員新潟本店長と株式会社加賀田組の阿部清常務執行役員新潟支店長が鋤(すき)入れを行った。
滝沢市長は「より多くの人が出掛け、そこでの交流が新たな活動という好循環をつくるため、この図書館等複合施設を核とし、昨年度、開設した体育文化会館やリニューアルした八幡公園、新たに生まれ変わる歴史民俗産業資料館などを有機的に結びつけ、面として展開していくことで令和の時代に適応した新たなまちなかのにぎわいや多彩な市民活動を進めてまいりたい」と述べた。
閉式後、滝沢市長は「図書館等複合施設の機能はいろいろ来まっているが、中身についてさらに充実した議論を進めていきたい。まだ時間はあるので、いろんなアイデアをいろんな方からいただけたらいい」と話していた。