新潟県燕市は11月16日、女性が輝くつばめプロジェクト推進事業「つばめ輝く女性表彰2020」を行い、「つばめ輝く女性賞」1人と「つばめ輝く女性応援賞」1団体を表彰した。
女性が輝いて活躍しやすい環境づくりを進めるため身近なモデルとなる女性個人や女性の活躍を応援する事業所・団体を選定して2016年から毎年、表彰している。
ことしは「つばめ輝く女性賞」で「吉田手話サークルふれあい」の会長で燕市聴覚障がい者協会賛助会員の松田直子さん(60)と「つばめ輝く女性応援賞」で社会福祉法人桜井の里福祉会(柏原雅史理事長・弥彦村麓)を表彰した。
松田さんは燕市燕地区出身で吉田地区に住む。1994年から吉田手話サークルふれあいの会長を務め、現在の会員は27人。2010年に県央地域で唯一の手話通訳士の視覚を取得し、2019年度は講演会など13件の手話通訳を行った。燕市では手話通訳者たちのリーダー的な存在として講座などの開催で中心的役割を担っている。
社会福祉法人桜井の里福祉会は、高齢者福祉施設を中心に運営する45の事業所のうち26事業所が燕市にあり、燕市法人が運営する45 の事業所のうち26事業所が燕市に所在しており、燕市分水地区地域包括支援でセンターで燕市介護予防事業や燕市認知症総合支援事業を実施し、燕市で広く事業を展開している。
2010年度から職員の働き方改革を行う組織織として「職場風土向上委員会」 を設置し、年休取得率向上や超過勤務削減などに取り組み、組織を挙げて働きやすい環境づくりを行っている。女性の職員が7割以上を占め、女性が働きやすい環境づくりに積極的に取り組み、結婚、出産後も長く働き続けられる幅広い選択肢を用意し、ライフスタイルに合わせた働き方ができるよう制度を整えている。
2010年には「ハッピー?パートナー企業」に登録し、19年度にはイクメン応援プラス、子育て応援プラスの認定を受けた。19年には県内2番目となる 「えるぼし認定(第3段階)」を受けている。
表彰式は16日午前11時半から市役所で行った。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、受賞者への表彰式は関係者だけの参加に規模を縮小して行い、鈴木力市長はそれぞれ表彰状と金杯を手渡した。松田さんは「これをきっかけに手話に興味をもつ人がいらっしゃったらと表彰をお受けした」と、表彰を受けること自体も手話の普及や関心の高まり、手話通訳者の後進の育成につながることを期待していた。