新潟県三条市は、3月25日に行う予定だった三条市成人式を新型コロナウイルスの感染拡大防止のため11月22日(日)に延期したが、全国的に新型コロナウイルス感染者数が増えているため再延期を余儀なくされる可能性があり、成人式を開催か延期か判断する基準を公表した。
前日18時までなら | 前日18時以降なら | |
国が新潟県に緊急事態宣言を発令した場合 | 延期 | 開催 |
新潟県が警報を発令した場合で、三条市が外出自粛対象地域になったとき |
三条市は16日に新型コロナウイルス感染症連絡調整会議を開き、成人式は着付けや帰省など準備が必要なことから、混乱を招かないよう事前に基準を示すことにし、その日のうちに基準を公表した。
延期については、成人式前日の21日午後6時までに、「国が新潟県に緊急事態宣言を発令した場合」か「新潟県が警報を発令した場合で三条市が外出自粛対象地域となった場合」に再延期する。ただし延期の基準に達したのが午後6時以降なら予定通り開催する。
16日現在で該当地域はないが、成人式前日までに国が緊急事態宣言を発令した都道府県か都道府県知事が外出自粛を要請した地域に住む新成人には出席自粛を要請する。
開催延期する場合や新成人に出席自粛を要請する外出自粛対象地域などは、ホームページ、SNSで周知し、報道機関などへ情報提供する。11月20日(金)までに延期が決定した場合は、新成人と来賓に個別にはがきを送付する。
成人式会場での新型コロナウイルス感染症対策については、検温や手指消毒、換気はもちろん、ステージと客席との間に2メートル以上の距離の確保、大声を出さないようにアナウンス、新型コロナウイルス接触確認アプリ「cocoa」の事前インストール、記念撮影以外でのマスクの着用などを徹底。式典後の恒例のアトラクションは行わず、国歌斉唱は国歌吹奏に変え、市民憲章は唱和せず、代表の朗読で行うなど、異例づくめの成人式となる。
実際、新成人が最も接触して感染リスクが高くなるのは、成人式そのものより成人式前後に会場にたまって話をしている場面。感染防止にはそこで接触を減らす、大声で話さないようにすることをどこまでコントロールができるかの方が重要だ。
また、同じ日の22日に予定されている三条マルシェは、当日までに同様に国が新潟県に緊急事態宣言を発令した場合か、新潟県が警報を発令した場合で三条市が外出自粛対象地域となった場合は、中止する。