11月17日に新潟県新潟市西区の介護施設で入所者ら30人の新型コロナウイルス感染が確認されるクラスターが発生。県内の介護施設には衝撃が走り、感染防止対策の強化が進んだ。
11月に入ってから県内は感染確認が相次ぎ、県は11日、2回目となる注意報を発表。関係機関はもちろん県民によりいっそうの感染防止対策を呼びかけている。
今回のクラスター発生で三条市内の介護施設では、面会を当面、中止とした所がある。100人が入所する三条市の大野畑の社会福祉法人恩賜財団済生会 三条特別養護老人ホーム「長和園」(近藤弘施設長)は18日、オープンハウスRAN南「AOZORAカフェ」で音楽イベントを行う予定だったが、歌を歌う内容で大勢の参加がありそうだったことから、延期した。
それ以外はとくに感染対策に変更はない。面会についてはすでにことし2月から窓越し面会とテレビ電話での面会だけに切り替え、今も継続している。最近になって事務室には机と机の間にパーティションを設置した。
とはいえ県内で30人が感染するクラスター発生に同施設では「衝撃だった。ちょうど職員の気が緩んでいた時期でもあり、あらためて感染防止対策を再確認している」と言い、「職員の注意喚起を徹底し、今後は県内での感染状況を見ながら対応を考えていきたい」としている。