国文化審議会は11月20日、日本基督(キリスト)教団燕教会(新潟県燕市中央通り2)を国登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。これで燕市に所在する国登録有形文化財は、5カ所の11件となる。
日本基督教団燕教会は、久保田重松商店(通称:花松)の久保田重松が1930年(昭和5)に私財を投じて建築したもので、教会献堂90周年での文化財登録になる。
1階が旧保育園、2階が礼拝所で、旧燕町でキリスト教の伝道の拠点。教会内にあった「喜久(きく)保育園」は、燕町の主要産業の金属加工製造業に従事する多くの人を支えた。
2階に半円アーチ窓を並べる。 日本各地で多くの西洋建築を設計したことで知られるW.M.ヴォーリズの設計と伝わり、新潟県内に現存する数少ない歴史的キリスト教建築のひとつ。