毎年恒例の新潟県の三条市から燕市、弥彦村と小学生が5日間で100kmを歩く「寺子屋つばさ100km徒歩の旅」(寺100)がことしは新型コロナウイルスの感染防止のため中止になり、それに代えて11月29日、三条商工会議所で「ウォークラリー寺100クエスト」が行われ、参加した25人の子どもたちはレクリエーションに熱中した。
3年連続で寺100に参加して通算300km完歩を目指していた子どもたちには残念な中止だった。少しでもその代わりになればという思いと、寺100は大勢の学生スタッフによって運営されており、継続性を考えると1年のブランクは大きいことから、形を変えてでも事業運営を経験してもらおうと行った。
寺子屋つばさ100km徒歩の旅実行委員会(嘉瀬一洋会長・丸山雄基団長)のメンバーのほか、県立大学や新潟大学をはじめとした学生スタッフ24人、中高生ボランティアも9人も手伝った。
参加したのは小学生は三条市、燕市、加茂市、田上町の3年生以上25人。晴れたら三条・燕総合グラウンドでウォークラリーの予定だったが、雨だったので屋内で「じゃんけんへび」、「ジェスチャークイズ」、「クイズ大会」の3つのレクリエーションを行った。
子どもたちは4班に分かれて競った。コロナ禍に乗じて市民を困らせている魔王を倒すという設定。最初は魔王にぴこぴこハンマーで戦ったが倒せず、ゲームで獲得したポイントでかぎをゲットし、そのかぎで宝箱を開けて中に入っている剣で魔王と倒すというストーリー。最後は学生スタッフが竈門炭治郎(かまどたんじろう)のコスプレ衣装を羽織って魔王をやっつける寸劇を披露した。
寺100中止は残念だったが、子どもたちはどのレクリエーションにも夢中になって楽しんでいた。