新潟県三条市は、12月16日まで三条市体育文化会館で若手芸術家支援事業「須佐真展−新伝統表現の門出」を開いている。
三条市若手芸術家支援事業は、全国規模で活躍する三条市の若手芸術家を支援し、作品展で作品の魅力を市内外にPRする取り組みで、今回はその第7弾。金工作家の須佐真さん(45)=三条市北新保=を取りあげた。
須佐さんは燕市の旧吉田町出身。1994年に鎚起銅器を製造する「玉川堂」(燕市)に入社。人間国宝の玉川宣夫さん(78)に師事し、玉川宣夫さんが得意とする木目金(もくめがね)技法を学んだ。
日本伝統工芸展に4回、入選してして2009年に日本伝統工芸会正会員に認定された。今回は須佐さんにとっても初めての個展。100点近くにのぼる作品を一堂に展示している。
たがねを使わずに表現したヘビ柄など新しい表現にも積極的に取り組む。「いろんな人に知ってもらうには新しいことをしないと。若い人に見てもらうきっかけづくりにもなればいい」と話している。
あわせてとなりの会場では、新潟市西区の雪梁舎美術館が所蔵する「捧賢一コレクション展」を開き、三条市名誉市民の岩田正巳をはじめ県内の著名作家の作品31点を展示している。入場無料。