新潟県が17日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って 「警報」を発令したのに伴い、三条市の滝沢亮市長は同日、市民にメッセージを出し、県と歩調を合わせた感染拡大の防止に取り組むとともに、市民には感染予防策の徹底への協力を呼びかけた。
最近、県内の感染者は燕三条地域で多く出ている。メッセージは次の通り。
市民の皆様へのお願い
本日(12月17日)、新潟県は、新型コロナウイルス感染症に関する独自の基準に基づく「警報」を発令し、県民に対して感染拡大の防止に向けた呼び掛けを行いました。
呼び掛けでは、新潟県は、爆発的な感染拡大には至っていないものの、直近の感染状況から新潟・三条・燕地域を中心に感染拡大のおそれがあるとしています。こうした状況の下、感染症対策に関する権限と責任を有する新潟県知事が初めてとなる警報を発令したことを受け、三条市としても県と歩調を合わせた感染拡大の防止に更に取り組んでまいります。
つきましては、県からの呼び掛けに加え、改めて次の基本的な予防策の徹底に御協力をお願いいたします。
・こまめな石けんでの手洗い、手指消毒用アルコールによる消毒
・マスクの着用、咳エチケット
・定期的な換気、適度な湿度の確保
・風邪症状などがある場合の外出の回避
風邪症状などがある場合の受診の徹底
特に、発熱や風邪症状等がある場合は、周囲の目が気になるかもしれませんが、隠すことなく医療機関での受診を徹底してください。それが結果的に感染拡大の防止にもつながります。
一方で、予防策を講じていたとしても罹患してしまう可能性は誰にでもあります。感染が確認された方が詮索され、誹謗、中傷など、不利益な取扱いや差別等を受ける事態に陥らないよう、市民の皆様の御理解と御協力を重ねてお願いいたします。
また、12月1日の私からのメッセージでも申し上げたとおり、新潟県では、感染が確認された方の濃厚接触者を丁寧に調査、特定した上で、その症状の有無に関わらずPCR検査を実施するとともに、仮に陰性であっても14日間は自宅待機としています。さらに、感染リスクの高い方が利用する施設などで感染が確認された場合には、通常であれば濃厚接触者に該当しないわずかな接触のみの方に対してもPCR検査を実施しています。
三条市内においてもクラスターが発生するなどしていますが、同様の対応によりその全てについて濃厚接触者の調査、特定等が着実に図られていますので、市民の皆様におかれましては、過度に心配されることのないようお願いいたします。
年末年始を間近に控え、例年であれば、普段は顔を合わせない親戚や知人と会う機会などが増える時期です。しかし、更なる感染の拡大に加え、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行も懸念されますので、市民の皆様におかれましては、今回は、新潟県の呼び掛けと私からのお願いを踏まえた慎重な行動を心掛けられますようお願いいたします。
私どもといたしましても、新潟県と緊密に連携し、適宜適切な対策を講じることで市民の皆様と共にこの難局を乗り越えてまいりたいと考えておりますので、引き続きの御理解と御協力をお願いいたします。
令和2年12月17日
三条市長 滝沢 亮