ことし9月8日に死去した元三条市議の佐藤宗司(さとう そうじ)さんの長年にわたる地方自治への功労に対して国から授与された勲章「旭日双光章(きょくじつ そうこうしょう)」と位階「従六位(じゅろくい)」を24日、滝沢亮市長から佐藤さんの遺族に伝達した。
佐藤さんは下田地区の上谷地に生まれ育ち、2003年5月の下田村議選で初当選。合併に伴って05年に三条市議となり、通算6期、17年4カ月務めた。誤嚥性(ごえんせい)肺炎のためことし9月8日に現職で死去した。69歳だった。
旭日双光章とは、国家又は公共に対する功労があり、顕著な功績を挙げた方に 授与される勲章で、従六位は国家の功労者又は功績者に授与される位階。それぞれ佐藤さんが死去した9月8日付けで授与された。
滝沢市長は午前11時に佐藤さんの家を訪れ、佐藤さんの次男の会社員智広さん(35)に手渡し、妻アキさん(67)をはじめ、親せきや佐藤さんの支援者も同席。仏壇の隣りに立てた遺影の前に旭日双光章の勲記を手向けた。
三条市下田地区出身の滝沢市長は、同じ下田地区で活躍する佐藤宗司さんと昨年くらいから面識があったが、宗司さんが智広さんの父とは知らなかった。智広さんは下田中学校の1年先輩で当時から互いに存在を知っていた。
滝沢市長は「下田のみならず三条市全体に力を尽くしていただいた。このような形でわたしが勲章を渡せたのも何かの縁。遺志を引き継いだ市政運営を心がけたい」と感謝するとともに、「いつも笑顔だったので、こんなに病気で苦労されたいたとは大変、驚いた」と思いやった。
智広さんは「父は強い意志で14年間、歩んでくることができた」、「父の功績を息子たちにも伝えて代々と誇りにしていきたい」と話した。アキさんは「本人が議員になりたいというので応援し、寄り添ってきたので、本当にきょうの叙勲はうれしい」と喜んだ。
集まった人のなかには、11月8日の三条市長選で滝沢市長が初当選したことについて「宗司に見せたかった。お前が当選したところを」と話す人もいた。