大病を克服して1年間、生き延びた感謝の気持ちを込めて医療関係に役立ててほしいと新潟県三条市の男性が24日、三条市に50万円を寄付した。
寄付をしたのは、電気工事業を営む内山勝利さん(61)=三条市直江町2=。昨年3月に急性大動脈解離で倒れたが、今は健康を取り戻し、仕事にも復帰している。
退院のときに1年先まで生きていられたら少しでも三条市に寄付をしようと娘と話していた。ことし3月で無事に1年を迎えたが、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していたため、寄付の時期を先送りしていてこの日になった。
内山さんは午後2時過ぎに市役所を訪れ、滝沢市長に寄付を包んだのし袋を手渡した。内山さんは「今、生きてるのが不思議なくらい」、「三条市のいろんな人、救急隊、病院、看護をしてくれた人のおかげで生きてる。1回、こういう経験をしてみないと生きてることのありがたさがわかる」と話した。
三条市では寄付をAED(自動体外式除細動器)の設置など医療関係に役立てる考えだ。