官公庁仕事納めの12月28日、新潟県燕市の鈴木力市長は職員に対して年末の訓示を行い、新型コロナウイルス感染症に関する適切な取り組みに感謝し、年末年始は感染防止に加えて予想される大雪に備える意識も求めた。
感染防止のため会場の燕市役所つばめホールには例年より少なく50人ほどの職員が集まり、間隔をとって整列した。鈴木市長は「ことしは新型コロナウイルス感染症拡大の対策に明け暮れた1年」と振り返り、燕市独自の感染症対策「フェニックス11」に始まり、追加した対策や定額臨時給付近をはじめとした国の事業への対応、公共施設の対応をそのつど適切に行動してくれたと評した。
幾多の逆境を跳ね返し、乗り越え、不死鳥のごとくよみがえってきた燕市は今回のコロナ禍も必ず乗り越えられる。乗り越えようじゃないかと取り組んできたとし、「今ここでわれわれが市民生活を守る、産業を守るということに踏ん張らなければ公務員をやっている意味がないという風に職員を鼓舞してきたが、皆さんはこの期待に本当に応えてくれた」おかげで、「市民にも全国的にも燕市すごい、よくやってると高い評価をいただいた」感謝し、ねぎらった。
その一方で入札情報漏えいで水道局職員が逮捕される事件もあり、「信頼を回復する途中と思う。引き続きえりを正し、真摯(しんし)な姿勢で業務の遂行に当たってもらいたい」と気を引き締めた。
さらに年末年始は県が新型コロナウイルス感染症の警報を発令しており、加えて年末年始は大雪の予報もあり、「ことしの年末年始は万が一に備える意識をもって適切に行動をとってほしい」、「心身ともにリフレッシュすることも忘れないでほしい」と求めた。