新潟県三条市は5日、三条市消防署の本署に勤務する職員1人の新型コロナウイルス感染がわかったと発表した。三条市職員の感染は初めて。
感染したのは市内在住の50代男性。12月31日から翌1月1日午前8時半までが最終勤務で、31日の夕方からのどや鼻腔内に痛みがあった。
1日は非番で午前に発熱を確認し、医療機関を受診し、2日にPCR検査を行うとともに消防署と消防車両の消毒を行った。3日に陽性とわかり、5日に新潟県が公表した。濃厚接触者は県が調査している。
消防署内でこの職員と接触の疑いがある職員は、PCR検査などを行って自宅待機を命じた。自宅待機以前に救急業務に従事した職員は、防護服や高機能マスクの着用など徹底した感染防止対策を講じており、検査結果が仮に陽性であったとしても救急患者などへの感染リスクはないとの保健所の判断が得られている。
このため消防職員の業務を原因とした市民への感染拡大の可能性は低いと見ている。保健所の指導で消防署内と消防車両の徹底した消毒を行ったほか、感染者と自宅待機者の発生を受けて消防署の勤務体制を見直しており、心配される消防、救急活動への影響が直ちに生じることはないとしている。
また、消防職員の感染を受けて10日に行う予定だった三条市消防出初め式を中止した。