新潟県加茂市の藤田明美市長は6日、定例記者会見を行って高齢者などを対象にしたPCR検査助成事業をはじめ、健康づくりポイント事業、学生応援事業第2弾、伊豆大島椿まつり親善訪問の中止、加茂市消防団女性消防団員の募集、加茂美人の湯と土産物センターの指定管理者への移行に伴う臨時休業の6項目を発表した。
PCR検査助成事業は、新型コロナウイルス感染による重症化のリスクが高い65歳以上の高齢者と慢性閉塞性肺疾患、慢性腎臓病、糖尿病、心血管疾患などの基礎疾患がある人が自ら検査を希望する場合に1月から3月末まで検査料の一部を補助する。
具体的には燕市・一般社団法人県央研究所が行うだ液採取によるPCR検査の検査料1万4750円のところ本人負担は2000円で、残り1万2750円を国と市で1/2ずつ負担する。市では高齢者280人と基礎疾患20人の計300人分で422万5000円を予算化している。
健康づくりポイント事業は昨年度から行っている。健康に関する市の事業への参加や個人の取り組みをポイントに換算して評価し、15ポイント以上を貯めて応募すると地元の株式会社山忠の靴下か市内のウオーキングマップをプリントしたオリジナルデザインの手ぬぐいをプレゼントする。昨年度は192件の応募があり、今年度はこれまで56件の応募があった。応募締め切りは3月12日。
学生応援事業第2弾は、新型コロナウイルス感染防止のため帰省を自粛している学生に加茂市の特産品を贈って応援する事業の第2弾。今回は地元から七谷産コシヒカリ5kg、渡英商店のイタモチ700g、鵜の森屋のカルルス煎餅1袋5枚入りを4袋、マカロニチップス1袋、菜工房ヤマダの新潟和牛のレトルトカレー1袋、携帯用手指消毒液1瓶に藤田市長のメッセージを添えて贈る。
希望する人は2月28日までに加茂市公式ホームページの申し込みフォームに入力するか、加茂市農林課へ申請書を提出して申請する。第1弾は昨年12月28日に82人に発送した。
伊豆大島椿まつり親善訪問の中止は、毎年1月下旬に加茂市の友好都市、東京都大島町で開かれる伊豆大島椿まつりに加茂市から60人から70人が参加していたが、ことしの椿まつりは感染防止のためパレードを中止し、オープニングセレモニーの規模も大幅に縮小するため友好都市には案内しないと連絡があった。
また、ことし4月の加茂市の雪椿まつりも大園遊会のような大勢が集まるステージイベントや大島町への案内は行わない予定で、ミス雪椿コンテストも見合わせる。
加茂市消防団女性消防団員の募集は来年度、加茂市消防団の組織力を強化するため、女性消防団員を採用する。県内30消防団のうち女性消防団員を採用していないのは加茂市消防団を含む4消防団だけ。募集期間は1月4日から2月28日まで、募集人数は20人ていど、応募資格は加茂市に在住か在勤の18歳以上の女性。4月4日に辞令交付の予定だ。
名称は「女性広報分団」で、消防団本部に属すが消火活動には従事せず、イベントでの防火広報、救護所での救護活動、自然災害発生時の避難所の運営支援や情報収集、避難所への支援物資の管理、搬送、炊きだし支援などにあたる。
加茂美人の湯と土産物センターの指定管理者への移行に伴う臨時休業は、4月1日の指定管理移行に伴い、加茂美人の湯は3月1日から、大幅なリフォームを行う土産物センターは1月18日から臨時休業する。