新潟県燕市は2月2日午前9時半に県内で初めて電子図書館サービス「つばめ電子図書館」を開始する。パソコンやスマートフォンから専用サイトにアクセスし、電子化された本を借りて場所や時間を選ばず借りて読むことができるようになる。
燕市内の3つの図書館の指定管理者である株式会社図書館流通センター(東京都文京区)のクラウド型電子図書館サービス&コンテンツ「ライブラリエ」を利用し、同社に業務委託する。
利用できるのは、燕市に在住か在勤、在学の図書貸出カード登録者。貸出カードにある利用者IDと生年月日を元にした初期パスワードでログインし、あらためてパスワードを設定したらすぐに利用できる。
リアルな図書館のように2冊まで2週間、借りることができ、2週間たったら自動的に返却される。人が借りているものは返却されるまで借りることができず、同じタイトルで複数冊をそろえているものもある。
音声付きやアニメーション、3D画像、語句の検索、縦書きと横書きの変更、音声読み上げなど電子図書ならではの機能もある。コンテンツは約1,000タイトルでスタートする。タイトルは電子図書のベストセラーなどを参考に選んだ。当面は毎年1,000タイトルの追加を予定している。
燕市は、行政サービスがいつでも、どこからでも利用できるデジタル市役所に向けた取り組みとして行うもので、図書館に出掛けるのが難しいに人に対応するねらいもある。
委託料は438万9千円で、うち電子図書購入費が334万4千円。また燕、吉田、分水の3図書館にタブレット型パソコンを3台ずつ配置する。県内では初めての電子図書館サービスになるが、全国では平成元年末までに75市町村が導入し、2年度末までにそれに加えて新たに75市町村が導入する。