2月9日(火)から3月21日(日)まで新潟県燕市の分水良寛史料館(上諏訪)で越後の禅僧、良寛と親交の深かった禅僧、有願(うがん)と、有願に絵を教えた絵師、狩野梅笑(かのう ばいしょう)の作品を中心とした新春企画展が開かれる。
「江戸の絵師狩野梅笑(玉元)と禅僧有願の世界」と題し、江戸で活躍した梅笑のダイナミックな作品「龍之図」、「布袋他」や中国で広く信仰される厄よけの神を描いた有願の「赤鍾馗(あかしょうき)」、「唐獅子」など24点が展示される。
狩野梅笑は、狩野派の絵師として江戸で活躍していたが一時、破門になり、越後や奥州を転々としていた時に越後で有願と出会い、梅笑が有願に絵を教えるなど親交 があった。「玉元」は梅笑が越後で使用していた号。有願は三条市代官島の庄屋に生まれ、晩年は新飯田にある円通庵で暮らした。 良寛とは親密な関係で、個性的で優れた書画を数多く残した。
午前9時から午後4時30分まで開館。入館料は燕市民は企画展期間は無料、市外からはおとな300円、高校生・学生200円、小・中学生100円。問い合わせは分水良寛史料館(電話:0256-97-2428)。