新潟県燕市は12日深夜、市立小池保育園関連で職員と園児24人が新型コロナウイルスの感染が確認され、市立小池小学校、市立燕東小学校へと感染が拡大し、さらに県が変異株に感染した可能性があると発表したことを受け、鈴木力市長名で3日連続で市民にメッセージを出した。
厚生労働省は12日、国内で新たに7人の変異株感染を公表した。うち6人が英国で報告された変異株、1人がブラジルで報告された変異株に感染した。
英国の変異株に感染した6人のうち3人は年代は非公表の新潟県内に住む男性1人と女性2人。男性は1月下旬、女性は2月上旬に発症したが、いずれも英国滞在歴はない。
県はスクリーニング検査で小池保育園関連の感染者に変異株に感染した可能性があると発表している。
鈴木市長は、小池保育園の職員4人の感染確認が公表された10日から11日、そして12日と、これで3日連続でメッセージを出した。今回のメッセージでは引き続き感染防止のための新しい生活様式を示しているが、とくに変異株の感染が疑われていることから「過剰に反応することなく、正しい情報を得て、冷静な行動を」、「変異ウイルスについてもむやみに怖がるのではなく、基本的な感染予防策を徹底することが大切」と、冷静な対応と求めている。メッセージの全文は次の通り。
市民の皆様へお願い
〜 感染拡大防止に向けて、今、できること 〜
燕市では、2月12日現在、市立小池保育園関連で、職員、園児など24名の陽性者が判明し、さらに小学校へも感染が拡大しつつあります。
また、このことに関して、変異ウイルスの可能性があるとの県の報道発表も本日、あったところです。
市民の皆様におかれましては、大変不安を感じていらっしゃることと思いますが、過剰に反応することなく、正しい情報を得て、冷静な行動をお願いします。
感染の原因の多くは、飛沫によるものと、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで粘膜からの感染によるものです。
新型コロナウイルスは、手紙や荷物のような物の表面では長くは生きられないことが知られており、単にスーパーなどで買い物をしただけで感染することはありません。また、変異ウイルスについてもむやみに怖がるのではなく、基本的な感染予防策を徹底することが大切です。
マスクの着用、手指消毒、「密閉」「密集」「密接」の3つの密の回避など基本的な感染防止策を徹底することで、かなりの感染リスクを防ぐことが可能です。
市民の皆様には、下記にご留意され、引き続き、新しい生活様式の実践をお願いします。
〜感染リスクを抑えるための留意事項〜
マスクなしでの会話、特に飲食時や歯磨き時はマスクを外しているので、要注意です。
換気を十分に行いましょう。マスクだけでは飛沫感染を完全に防ぐことができません。
居場所の切り替わり(休憩室・更衣室等)や外出中でも、つい立ち話をしがちですが、相手との距離を保ち、真正面での会話は避けましょう。
普段顔を合わせない人との、大人数での会食は避けましょう。
あらためて、個人情報保護及び個人の尊厳の確保のため、情報の取扱いには十分ご注意いただくとともに、個人の特定や憶測での情報が流れることのないよう、ご理解とご協力をお願いします。
また、風邪かなと思ったら放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。まずは、かかりつけ医に電話で相談してください。受診前に電話で問診をすることで診療・検査の時間帯や場所を分けるなどの対応を行います。かかりつけ医がいない、または相談先に迷う方は「新潟県新型コロナ受診・相談センター(電話:025-256-8275)」で毎日24時間対応しておりますので、ご相談ください。
令和3年2月12日
燕市長 鈴 木 力