新潟県三条市は16日、16歳以上の市民約8万2千人を対象に行う新型コロナウイルスワクチン接種の実施概要やスケジュールを公表した。
「集団接種」と、かかりつけ医など医療機関による「個別接種」を併用して4月に65歳以上の高齢者から順に開始する。
集団接種は、水、木、土曜の午後1時半から6時まで、日曜と祝日はご縁9時から正午までと午後1時半から4時半まで。会場は体育文化会館、総合福祉センター、栄保健センター、下田保健センターなどの公共施設を充てる。
各会場に医師2人、看護師4人を配置し、1日1会場当たり240人から360人の接種を予定する。民間施設の利用は考えていない。
個別接種は、かかりつけ医など医療機関で診療時間内に行う。実施場所は調整中。
予約受け付けは集団接種、個別接種とも市のコールセンターで電話、インターネットで一括して受け付ける。
接種までの主な流れは、市が対象者に受診券を発送し、対象者はコールセンターに接種日などを予約。市は予約に基づいて医療機関などに実施予定者数などを連絡し、予約した対象者に接種日のお知らせや予約票を発送する。
対象者は予約票に記入し、会場で問診のあとワクチンの接種を受ける。会場は市に接種状況を報告。市は接種後の相談受付などで対応する。
市は10日にワクチン接種推進本部を立ち上げた。市長を本部長、副市長を副本部長にその下に総務部長、さらにその下に総括班長に福祉保健部長、総括班長補佐に健康づくり課長を置き、「接種対策班」、「受付対策班」、「課題解消班」、「市民コミュニケーション班」の4つの班を編成し、全庁的な推進体制を構築している。
16日開かれた全員協議会でも新型コロナウイルス感染症への対応について説明があったが、約10人の市議から、集団接種の時間が働いている人は行きづらくて接種が進まないのではないか、コールセンターは何人体制か、保健所ともっと連携を図ってほしい、広報はどういう手段をとるのかといった提案や質問があった。今後の主な予定は次の通り。
3月上旬 | 市コールセンターを開設、高齢者に接種券等を発送 |
3月中旬 | 接種予約の受け付け開始 |
4月上旬 | 高齢者の接種開始(〜7月中旬) |
4月中 | 16歳から64歳までに接種券等を発送 |
5月上旬 | 基礎疾患を有する人に接種開始(〜7月中旬) |
高齢者の施設等の従事者に接種開始(〜7月中旬) | |
8月以降 | 16歳から64歳までに接種開始(〜12月) |