厚生労働省が16日に新潟県燕市の市立小池保育園に関連した新型コロナウイルス感染者13人が変異株に感染したことを公表したのを受けて鈴木力燕市長は18日、市民に冷静な行動を呼びかけるメッセージを出した。
鈴木市長はメッセージで、今後も判明者が増えることも予測されるが、県によると早期に幅広い関係者のPCR検査を行い、疫学的なつながりは追えているので新規感染者が急速に拡大する状況にはないとし、「過剰に反応することなく、公式に発表された情報に基づいて、冷静な行動をお願いします」と呼びかけた。
あわせて感染予防策などを説明したうえで、個人の特定や憶測での情報が流れることがないように理解と協力を求めた。小池保育園関連でメッセージを出すのはこれで4回目。メッセージの全文は次の通り。
市立保育園関連の新型コロナウイルス感染症(変異株)感染判明を受けての市長メッセージ
市民の皆様へあらためてお願いします
厚生労働省が発表した、新潟県内の新型コロナウイルス感染症(変異株)感染者13名は、燕市立保育園関連の感染者であることを県が明らかにしたと2月17日に報道されました。今後、判明者が増えることも予測されます。
市民の皆様におかれましては、大変ご心配かと思いますが、県によれば早期に幅広い関係者に対しPCR検査を実施し、疫学的なつながりは追えており、新規感染者が急速に拡大する状況ではありません。過剰に反応することなく、公式に発表された情報に基づいて、冷静な行動をお願いします。
新型コロナウイルスは、手紙や荷物のような物の表面では長くは生きられないことが知られており、単にスーパーなどで買い物をしただけで感染することはありません。
また、新型コロナウイルス感染症(変異株)についても、これまでのウイルスと同様に、基本的な感染予防策を徹底することが大切です。
感染の原因の多くは、飛沫によるものと、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで粘膜からの感染によるものです。
マスクの着用、手指消毒、「密閉」「密集」「密接」の3つの密の回避など基本的な感染防止策を徹底することで、かなりの感染リスクを防ぐことが可能です。
市民の皆様には、下記にご留意され、引き続き、新しい生活様式の実践をお願いします。
〜感染リスクを抑えるための留意事項〜
また、事業所の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、休園・休校等により自宅待機されている方のご家族が休暇等を申し出た場合には、事情をご理解いただき、ご配慮くださいますようお願い申し上げます。
以前からお願いしているとおり、風邪かなと思ったら放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。まずは、かかりつけ医に電話で相談してください。受診前に電話で問診をすることで診療・検査の時間帯や場所を分けるなどの対応を行います。かかりつけ医がいない、または相談先に迷う方は「新潟県新型コロナ受診・相談センター(TEL025-256-8275)」で毎日24時間対応しておりますので、ご相談ください。
あらためて、個人情報保護及び個人の尊厳の確保のため、情報の取扱いには十分ご注意いただくとともに、個人の特定や憶測での情報が流れることのないよう、ご理解とご協力をお願いします。
令和3年2月18日
燕市長 鈴 木 力