21日午前10時から午後4時まで新潟県加茂市で東京五輪の聖火が展示されており、大勢の人が列をつくって順に聖火を見学している。
加茂市役所ロビーに聖火をともしたランタン、トーチ、聖火をアテネから日本へ運んだ輸送機の模型を展示している。開始式を行って藤田明美市長と昨年、聖火ランナーに選ばれた加茂市の書家、泉田祐子さん(44)があいさつ。山川雅己教育長と3人で聖火と並んで記念撮影してから市民に見学してもらった。
見学は申し込みは必要なく、会場で受け付けている。展示開始から30分ほどで数百人は会場を訪れ、市役所の外まで長い行列がのび、市役所付近は車で軽く渋滞した。聖火の前で見学は1組30秒以内に制限した。腰を曲げて少しでも聖火に目を近づけて見学したり、会場の担当者からスマホで記念写真を撮ってもらったりしている。
いちばん乗りは三条市曲谷、会社員堀江晃さん(42)。五輪の競技のチケットは買わなかったが、五輪関連グッズはいろいろ買っており、「県央地区でも展示されるというので、いちばん乗りしたかった」と展示開始2時間前の午前8時には市役所に到着した。
聖火を目の当たりにして「本物を見るとやっぱりすごいですね」と感激。「五輪まで新型コロナウイルスは収束しないような気がするけど、開催実現を期待して楽しみにしている」と話していた。
この聖火は昨年11月7日から全国14道府県で順に展示されている。新潟県内は5会場で、19日の妙高市に始まって20日は小千谷市、そして21日の加茂市のあと22日は新潟市、23日は胎内市で展示される。また、新潟県内での聖火リレーは6月5、6日に行われる。