新潟県田上町の旧原ヶ崎交流センターの一部を改修、さらに増築して3月8日(月)にオープンする田上町地域学習センター(吉田新田丁242番地3)の竣工式が2月22日、同センターで行われた。
建物は1977年に竹の友幼児園として整備され、2010年に保育所と幼稚園の統廃合で原ヶ崎交流センターに生まれ変わった町民の交流活動の場に利用されてきた。その鉄筋コンクリート造平屋建て1,314平方メートルのうち572平方メートルを図書コーナーなど、742平方メートル倉庫に利用。350平方メートルの増築棟を建設した。
事業費は3億4895万円で、財源は社会資本整備総合交付金1億1950万円、都市構造再編集中支援事業補助金474万円、地方債1億1160万円、一般財源1億1309万円。
課題だった図書館整備のため、旧田上町公民館の図書室機能を拡充させた蔵書約1万3000冊の図書コーナー、中高生から要望の多かった学習スペースを備える情報交換コーナー1、絵本や紙芝居、児童書など子どもの本を備える情報交換コーナー2を改修棟に設置。増築棟には3分割して利用できる研修ルームや調理実習室にバリアフリーのエントランス、トイレ、授乳室などを備える。
場所は羽生田駅と田上中の中間に位置し、両方から徒歩圏内にあり、竹の友幼児園が隣接。竣工式で佐野恒雄町長はあいさつで「一般はもちろん、幼児、保護者、中高生にも利用しやすい環境」と述べた。さらに2019年に開館した「田上町交流会館」と20年にオープンした「道の駅 たがみ」が“動”、この学習センターは“静”の施設で一体的に考えているとし、町民から愛される施設になることを願った。
オープンを前に3月5日(金)から7日(日)の3日間は、一般を対象に見学会と図書利用カードの発行が行われる。