新潟県三条市議会3月定例会初日の2日、滝沢亮市長が市長就任以来、初めての施政方針演説を行った。
冒頭で滝沢市長は、昨年はコロナ禍が社会や経済に大きな影響を与え、コロナ収束後の新たな展望が求められるなかで「新たな時代に適応するために必要な変化を遂げることが、結果として、不確実なこの時代を乗り越えていける、懐の深い、しなやかな社会を作り上げることにつながっていく」と考えを示した。
来年度は自身が編成した初めての予算によって実施される事業により「新たな三条市の幕開けとなる1年」とし、新たな施策の展開は容易ではないが、「しっかりと守りながらしっかりと攻める、この考えを、昨年の所信表明でお誓い申し上げたとおり、私自身が、自らの言葉で、自らの行動で示してまいる」と述べた。
「感染症禍を踏まえた暮らしの維持」、「子育て世代が選びたくなるまち」、「誰もが安心して暮らせる地域社会」、「新たな時代の行政サービス」、「令和3年度予算案の概要」の各項目について話し、最後に大きな困難に直面しているが、「凧(イカ)が空高く舞い上がるのは、風に流されているときではありません。それは、風に向かっているときです。 私たちであれば、きっとこの難局に向き合い、乗り越え、そして更なる高みへ至ることができると信じています。 来年度を三条市が、さらには、我が国全体が成長する絶好の機会と捉え、三条市長としての決意を新たに、積極果敢に挑戦し、このまちに関わる全ての皆様と共に『選びたくなるまち』に向けた第一歩を踏み出してまいる」と決意を示した。