3月14日(日)まで新潟県西蒲区・岩室温泉街で「ひな祭り」にあわせた恒例の「岩室温泉ひな巡り」が開かれており、28カ所の旅館や店舗にひな人形が飾られている。
新潟市岩室観光施設「いわむろや」を運営する「NPO法人いわむろや」などが主催。昨年はひな巡りがスタートして間もなく感染拡大で中止されたが、ことしは関連イベントを一部、中止したものの感染対策に努めながら開催している。
「いわむろや」をはじめ、旅館のロビー、写真店のショーウインドー、寺の本堂、旅館の敷地のテントの中などさまざまな場所にひな人形が飾られており、誰でも温泉街を歩きながら無料で鑑賞できる。
なかでも毎年、人気なのが能面アトリエ「無匠庵(ぶしょうあん)」のひな飾り。かつては芸妓の置屋だった風情のある建物の至る所にひな人形が飾られている。中でも江戸時代のひな人形と、その前に並ぶ大名家の婚礼行列の人形が見どころだ。コロナ禍で来場が減ると思われたが、日曜の2月28日は約350人が来場する例年と変わらない人気だった。
あわせて各所をめぐってスタンプを集めると岩室温泉観光協会利用券が当たる抽選に参加できるスタンプラリーのほか、6日(土)は「いわむろや」に沖縄のおやつ「サーターアンダギー」の移動販売車がやってくる。
7日(日)は地元の五葉会と民謡の会が午前11時からと午後1時半からの2回、「いわむろや」で入場無料で唄、踊り、尺八、太鼓、三味線を披露。5日(金)から7日(日)まで割烹旅館「松屋」で、京都うさとの服展(宇宙の里)手紡ぎ、手織り、天然染の展示が行われる。
さらに「いわむろや」売店の「なかのや」、「高志の宿 高島屋」、「多宝温泉 だいろの湯」、「Cafe&yoga Ananda」では、期間中はひな巡り特別メニューを用意している。
また、2日前までに予約すると500円でボランティアガイドも頼める。岩室温泉ひな巡りに関する問い合わせは「いわむろや」(0256-82-5715)へ。