加茂暁星高校(西村香介校長・新潟県加茂市)看護科・看護専攻科は3月10日(水)、11日(木)の2日間、加茂文化会館で加茂市と共催の生徒による健康フェスティバル「まちの保健室」を初めて開く。地域・在宅看護論の新カリキュラムに向けて地域の現状や課題、ニーズを学ぶため健康をテーマに発表や体験教室を行うので、広く地域住民の参加を呼びかけている。
加茂暁星高校には、中卒の看護科3年とその上に専攻科2年がある。今回は間もなく卒業の専攻科2年生を除く167人が参加する。
学年を超えた縦割りを班をつくり、子どもからシニア世代まで、幅広い年代から楽しみながら健康づくりに取り組んでもらえるような発表や体験教室を行い、活動を通して参加者と交流する。
とくに加茂市の保健師や栄養士のアドバイスを受けて準備した「すこやか健康塾」や「いきいき体操教室」をはじめ、「ふれあい健康チェック」、「すまいるキッズくらぶ」、そして「まちの小さな演奏会」では加茂市の健康課長がトランペットで参加。2日間とも午前10時から午後3時まで開く。
疾病や障がいの有無に関わらず、地域に生活するあらゆる健康レベルの人を対象として、対象者個人、家族、その対象者が属する生活集団全体を視野にいれ、健康障害の発生を未然に防ぐことを重視した看護活動の考え方と活動方法を学習する。
2023年度から看護教育のカリキュラムに新たに「地域・在宅看護論」が加わる。それを先取りした取り組みをと、初めて「まちの保健室」を計画した。ことしは新型コロナウイルス感染拡大で学校行事を縮小し、今は実習ない時期でもあったので計画を練る時間が十分にあった。
開催に向けて地元住民の健康や食生活の特徴を知る必要があり、加茂市健康課に相談し、アドバイスを受けた。加茂市とがっちり協働した事業は、これまでほとんど例がない。
加茂市からの情報提供で、果樹産地のなので果物を食べる量が多く、果物を食べ過ぎている人がいると考えられることや、高齢者はご飯とみそ汁に漬物くらいしか食べず、タンパク質が不足している人も多いと思われること、健康に対するニーズも学ぶことができた。
教諭にとっても、これから地域・在宅看護論のカリキュラムをつくるうえで、どんなことを生徒に学んでもらえるかといったヒントを得ることができた。
来年以降も「まちの保健室」は継続する考えで、「まちの保健室を通じて加茂暁星高校に看護科、看護専攻の存在をアピールできれば」と市民の来場を呼びかけている。催しのスケジュールなどは次の通り。
いきいき健康体操(約30分)
どの時間も同じ内容
- 10日
- 10:30
- 12:00
- 13:30
- 14:30
- 11日
- 10:00
- 11:00
- 12:30
- 13:30
健やか健康塾
手作りの食品サンプルを使った食事のアドバイス・血管推定年齢の測定と動脈硬化の説明など
- 10:00〜1500
ふれあい健康チェック
身長・体重・体脂肪・腹囲・血圧の測定など
- 10:00〜15:00
まちの小さな演奏会(約30分)
- 10日
- 11:00 吹奏楽
- 12:30 ハンドベル
- 11日
- 12:00 ハンドベル
- 14:30 吹奏楽
すまいるキッズクラブ(約30分)
エプロンシアターやパペット人形を使った健康教育・音楽に合わせた運動遊びなど
- 10日
- 10:00 歯みがき
- 11:30 食育
- 13:30 マスク
- 14:30 手洗い
- 11日
- 10:30 食育
- 11:30 手洗い
- 13:00 歯みがき
- 14:00 マスク