新潟県三条市の小学生バレーボールチーム「こだまジュニアクラブ」は、3月7日に新潟市東総合スポーツセンターで開かれた第28回新潟県小学生バレーボール新人大会新潟県大会女子の部で優勝。18日、滝沢亮三条市長を表敬訪問した。
こだまジュニアクラブは、先に10チーム参加で開かれた県央地区で優勝し、県央地区代表として地区予選を勝ち抜いた16チームによる県大会に出場し、優勝した。
チームが発足して約25年。県大会は年3回あり、これまではベスト4が最高で、チームにとっては悲願の初優勝であり、県央地区のチームの県大会制覇も初めてとなった。
6人制バレーボールだが、こだまジュニアクラブの女子選手登録は、5年生3人と3年生2人、1年生1人のちょうど6人で、5年生の2人が長沢小、ほかは大崎学園。県大会でぎりぎりの6人のチームはこだまジュニアクラブだけで、1人でも欠けることができず、平均身長も出場チーム中で最も低く、圧倒的に不利な環境にもかかわらず、予選を含めて参加77チームの頂点に立った。
県大会は2セット先取のトーナメント戦で、準決勝では横越ブラックキャッツ(新潟地区2位)に第1セットを11-21の大差で奪われながら、大逆転で勝利、決勝でも長岡HAYATE(長岡地区1位)もフルセットの末に勝利した。
滝沢市長が準決勝で第1セットを10点差で失ったことに「心、折れませんでしたか?」と聞くと選手は苦笑いした。この大会は上位大会につながらないが、6月には北信越大会と全国大会につながる県予選があり、全国大会出場が目標。滝沢市長が全国大会出場について聞くと選手は「お任せください」と答えて笑わせた。
長沢小5年・川又千空さん(11)は決勝大会を「すごく楽しくてすごく緊張した」と振り返り、次の大会では「もっとサーブが厳しくいけるようにしたい」と話した。チーム結成当初から監督を務めた父から監督を引き継いで8年目の刈屋俊人さん(34)は「試合は苦しかったが相手が失敗するまでボールを拾い続けた」と勝因を分析していた。