新潟県三条市で4月1日に開学する三条市で初めての4年制大学、三条市立大学(アハメド・シャハリアル学長・三条市上須頃)の竣工式が27日行われ、目前に控えた開学を無事に迎えられることを喜んだ。
施設はJR燕三条駅の南西に位置し、昨年4月に開校した三条看護・医療・歯科衛生専門学校の隣りに同じ建築デザインで一体化したような形で建設された。工学部技術・経営工学科だけの単科大学で定員80人。
16,306平方メートルの敷地に校舎棟と体育館棟が建つ。校舎棟は鉄骨造地上4階建て延べ床面積4,944平方メートル、体育館棟は鉄骨造地上2階建てで延床面積234平方メートル。工事費は60億1150万円。
校舎棟はカフェテリア、ものづくりシアター、地域連携キャリアセンター、プロジェクトコーナーなどを備える。2階はグループ演習室、アクティブラーニングルーム、CAD室、講義室、セミナールーム、3階にメカトロ実験室、理化学実験室、物理分析室、4階に共和松井ホールのほか教員オフィスや役員室を備える。
竣工式には約90人が出席。滝沢亮三条市長は式辞で、県内36人、県外46人の定員80人を超える計82人の学生を迎えて開学することを喜び、「燕三条のもつ地域資源を最大限にいかした地の拠点として日本だけではなく世界のものづくりの持続的発展に貢献する人材が本学から多く輩出されることを大いに期待する」と述べた。
三条市立大学の開学に必要なすべての道筋をつけて昨年10月に辞職した国定勇人前市長も「最後まで心配していたのは学生がどれだけ受験してくれるかだった」が「想像を上回る方に受験していただいた」と喜び、「これから先のものづくりのまち燕三条地域の中核として頑張っていただく人材がこうして集まったことは本当に幸せなこと」と話していた。