新潟県燕市は3月31日、令和2年度退任式を行い、再任用任期満了9人、定年5人、自己都合10人、学校任用4人の計28人の退職者に退職辞令を交付した。
新型コロナウイルス感染防止のため、退職者以外の職員の出席は約60人に制限して行った。鈴木力市長は退職者一人ひとりに辞令書を手渡したあとは、これまで通りがっちりと握手した。
鈴木市長は「皆さまがたのこれまで市政にご尽力いただいたことを感謝、敬意を申し上げるとともに、皆さまがたのこれからの人生に幸多かれと祈念する」と述べた。
再任用で退職する松村金司燕・弥彦総合事務組合水道局施設課参事(63)は「皆さんと相談し、皆さんと議論し、皆さんとチームワークを組むことによって課題を克服できると考えている。チーム係内、チーム課内、チーム燕市でもってこれから迫り来る課題に克服をお願いしたい」。
定年退職の宮路一規燕市教育委員会教育次長(60)は「退職後はまちづくりに参画する機会があれば積極的にお手伝いしたいし、職員には想定しない災害が発生したときも市民の生活はわれわれが守るという気概と誇りと責任を胸に頑張っていただくことをお願いする」とそれぞれあいさつした。
部下から退職者に花束を贈呈したあと、例年なら退場する職員を拍手で見送るが、ことしは密を避けるためそのまま静かに閉式し、記念撮影を行ってそれぞれの奉職にピリオドを打った。花束贈呈では退職者も後輩職員のなかにも目をうるませる人がいた。