新潟県三条市で1日開学した三条市立大学で17日に行われる入学式を前に入学する学生を歓迎しようと、学内の黒板やホワイトボードにアート作品を描いてもらう「ウエルカムアートコンテスト」を行っており、作品の制作が進んでいる。
黒板部門とホワイトボード部門の2部門があり、黒板部門は5.5×1.2mと5.0×1.2mの2種類のサイズで4カ所、ホワイトボード部門は7.7×2.7mサイズの壁面で12カ所あり、応募者はそれぞれ1カ所にアート作品を描く。
入学生の投票で2部門それぞれ学生の部、一般の部で最優秀賞を決め、賞金1万円を贈呈する太っ腹企画。先着順で黒板部門は4件、ホワイトボード部門は7件の応募があり、2日から13日までの間に制作を行っている。
土曜の10日から制作作業が本格化している。真っ先に応募したのは県立三条高校美術部。三条市立大学の科学と工学のイメージをテーマにし、下絵を制作して10日から実際に現場で制作にかかった。翌11日にかけて2日間で完成させる計画だ。
黒板の中央に「WELCOME」 の文字と工具や作業着、白衣などをびっしりと描いている。工具は下絵に描いたものをかなり変更したが、ネットで検索した工具の画像を参考にして現場で描いた。10日で大枠は完成し、11日は仕上げの作業を行う。
制作を担当したのは新2年生の部員全員7人。部長の目黒有彩さん(16)=三条市=は「参加募集がかかり、部員全員が興味をもち、三条市立大学をお祝いしたいと思った」と思いを話し、「去年の文化祭でもっと小規模な絵を黒板に描いたけど、本格的に描くのは初めて。難しいけど楽しく進めることができている」と笑顔だった。
このほか応募しているのは、三条市地域おこし協力隊、チーム三条マルシェ、三条マルシェの高校生ボランティア「マルシェ部」、ほかに個人も。チーム三条マルシェには田上町の4コマ漫画家、轡田禎さんがも参加したり、イラストを教えている人もいて、カンバスの大きさもあいまって入学式後に消してしまうのがもったいない圧倒される作品もあり、入学式で学生を驚かせてくれるはずだ。