令和5年12月竣工、令和5年度中の開院を目指す県央基幹病院の新築工事安全祈願祭と起工式が14日、新潟県三条市上須頃地内の建設現場で行われ、工事の安全を願い、起工を祝った。
建設地は北陸自動車道沿いの西側で、隣接する三条市立大学と三条看護・医療・歯科衛生専門学校と燕三条駅の間に位置する。延べ床面積42,742平方メートルの地上9階建鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造(免震構造)で病床は400床、診療科は22科目を基本とする。
安全祈願祭と起工式には県央地域の5市町村長も顔をそろえた。安全祈願祭で花角英世知事は「地元の皆さまの期待に応え、次世代に誇れる立派な病院をつくっていただきたい」と述べた。
菊田真紀子衆院議員は「地域住民の期待と信頼に応え、長く愛される病院になるように、また多くの医療従事者がぜひこの病院で働きたい、キャリアを積みたいと思ってくれるマグネットホスピタルになるように」、細田健一衆院議員は「わたしもこのような安全で安心できる県央地区の医療体制の構築のために関係者の意見を伺いながら国を動かしてまいりたい」、桜井甚一県議会議長は「県議会としてはこれまでも県央地域をはじめとする医療提供体制について議論を深めてきた。今後とも本県医療水準の向上と県民生活の安全、安心の確保に努めてまいる」。
滝沢三条市長は「県央医療圏の救急医療体制が大きく改善されることにより、これまで以上に住民が日々、安心して暮らせる環境が整うものと大きく期待する」、鈴木力市長は「安全な工事が進み、1日も早く完成して、残された課題、後方支援病院の整備の議論がスピードアップすることを願う」とそれぞれ述べた。
また、菊田衆院議員は「県央地域への救命救急センターが設置されることは、県央地域住民の長年の悲願だった」、救命救急センター設置を求める声が「強くなったのは15年も前」、県央医療圏の圏域外搬送は2014年の16.8%が19年には25.3%と高まり、「県内7医療圏のなかで最も高い割合」と述べ、県央基幹病院に寄せる住民の期待の大きさを表していた。