新潟県三条市は、13日の記者会見から手話通訳を導入した。県内での首長の定例記者会見での手話通訳は、県内では昨年4月10日に新潟市、ことし4月7日に県が始めたのに続き三条市で3件目となった。
記者会見の会場に三条市手話奉仕員が同席し、滝沢亮市長のとなりにたって発言を手話で通訳してYouTubeで配信する。質疑応答はあとで手話通訳をつけてまとめて動画が作成し、YouTubeで配信する。記者会見の冒頭、滝沢市長も「おはようございます。三条市長の滝沢です。よろしくお願いします」と話ながらそれを覚えたての手話も披露した。
手話通訳を担当するのは、今春から三条市通訳者として三条市役所に勤務している三条市出身で燕市に住む中山隆子さん。週4日勤務で、月、火曜の午前11時から午後2時までと木、金曜の正午から午後3時まで福祉課の窓口で勤務し、来庁者が必要とするさまざまな目的の手話通訳に対応する。それに伴って記者会見でも手話通訳を担当することになった。
中山さんは2010年に手話通訳技能認定試験に合格して新潟県の手話通訳者に登録された。三条市に登録されている手話奉仕員のなかで、県の手話通訳者に登録されているのは中山さんだけ。中山さんは「三条市の福祉への理解に感謝し、記者会見の手話通訳をきっかけにより多くの人に情報が届けられればありがたい」と話した。