ことしで44回を数えた燕市など主催「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール」の受賞企業が15日、花角英世知事を表敬訪問しコンクールの結果を報告し、受賞製品を紹介した。
このコンクールは、金属洋食器や金属ハウスウエアをはじめ燕産地が生み出す製品を専門的視点で評価、発信することで、産地として競争力を高め、持続的発展を目指して開かれている。
ことしは59社から93点の応募があり、グランプリの経済大臣賞にツインバード工業株式会社のワクチン運搬庫「ディープフリーザー25LWL」をはじめ、準グランプリ2点、優秀賞2点、審査員特別賞6点の計9社の11点の受賞を決めた。
15日は鈴木力燕市長、桜井甚一県議会議長とともに受賞企業9社の代表が県庁を訪れ、各社代表から花角知事に受賞製品を紹介した。なかでも、シュレッダーと同様の仕組みで板のりをセットしてハンドルを回すだけで刻みのりができる「のりシュレッダー」を自分でも試して感心しきりだった。
デザインと機能を究極まで高めたような製品なので、あらためて燕の底力を感じた。もうそろそろ(アイデアが)枯れるのかと思ったが毎回、すごい応募作品があって泉のようにわいて続けていることに改めて燕の底力に敬意を表したい」と感心した。
また鈴木市長が、先に男子ゴルフのマスターズで優勝した松山英樹選手が愛用するアイアンのヘッドは、燕市の遠藤製作所がOEM生産していると話すと「あっ!そうなの!すごい評価、上がりますね!」と花角知事は驚き、桜井議長は今回、準グランプリを受けたフィギュアスケート用ブレード「Tsubame Blade Stream」を羽生結弦選手が使ってくれればと期待し、花角知事はテニスラケットのヨネックスも有名と話し、「一流のスポーツ選手の道具が新潟から出ているというのはうれしい」と喜んでいた。