新潟県燕市で19日、施設接種から新型コロナウイルスワクチンの接種が始まり、市内の老人保健施設3施設のうち2施設にワクチンを届けた。
燕労災病院に保管されたファイザー社のワクチンは、保存用ボトル「バイアル」で195本。1本で5回分の接種ができるので、計975回分になる。
19日はこのうち38本を「楽楽」(大曲)、15本を「エバーグリーン」(富永)と小分けにして地元燕市のツインバードが開発、製造するワクチン用超低温冷凍庫「ディープフリーザー」に入れ替え、それぞれの老健施設へ運んだ。ワクチンは入所者と施設従事者の分で、「楽楽」はこの日から接種を始め、「エバーグリーン」は翌20日から接種する。さらに3週間後に2回目分を両施設に配送して接種する。
残るもう1施設の老健施設「ぶんすい」(笈ヶ島)は、施設の都合で今回、届いたワクチンの中から24本を配送する。その後は介護老人福祉施設での接種を検討している。
今後は65歳以上を対象に5月17日から個別接種、26日から集団接種、8月25日から基礎疾患保持者を対象に、11月から16歳未満を除くそれ以外の市民への接種というスケジュールになっている。